ブルーベリー

生食用途の他、ジャム等の加工食品として供給されている。

健康食品などで「目の網膜に良い」と視力改善効果が謳われているアントシアニンが豊富に含まれており、ブルーベリーを使用した健康食品は広く市販されているが、国立健康・栄養研究所の論文調査によるとブルーベリーやビルベリー、それらに含まれるアントシアニンの視力改善効果は認められていない[1][2][3]。むしろ、ベリー系果実は尿路感染症に効果があり、膀胱炎などの治療・予防に効果的とされている。アントシアニンを含む医薬品としては、ブルーベリーやその近縁種であるビルベリーを原料としてヨーロッパ製のものが販売されているが、日本国内では医薬品として認可されたものはない。

これに関連してイギリス空軍パイロットジョン・カニンガムが食用していたという逸話があるが、これは日本だけに伝わる話で、第二次世界大戦中にイギリス軍が高性能レーダーの存在を隠蔽するために流した「ニンジンを食べている」という偽情報から発展したものという説がある。

アントシアニンの他に多く含まれている栄養素としては、ビタミンA、ビタミンEがある。 ブルーベリーにはポリフェノールが豊富に入っているため、抗酸化力が強いといわれている。タフツ総合大学にある米国農務省老化研究所の調査結果によると、対象とした40種類の果物・野菜、1食当たりで最も抗酸化作用の高い食品グループに入ることが報告されている。